【27卒本選考ES徹底攻略】日鉄興和不動産(回答例あり)
今回は日鉄興和不動産。
2500字と大変長い自分史が特徴。重たい腰を上げて取り掛かろう。
本記事は、「どんな人も通過レベルのES書けるようになること」を目指す攻略記事をお届けする。
今回は日鉄興和不動産。
日鉄興和不動産は、デベロッパー業界において「マーケットインの発想」が際立つ会社だ。
不動産業界は本質的にプロダクトアウト型の産業である。土地を仕入れ、建物を建て、売る・貸す。良いものをつくれば買い手・借り手がつく——長らくそれ業界の常識だった。しかし日鉄興和不動産は、この常識を覆そうとしている。
同社の成長戦略のキーワードは「Connect=つながる」。住む人一人ひとり、働く人一人ひとりのニーズを起点にして、商品やサービスを設計していく。究極のプロダクトアウト型産業に、マーケットインの発想を持ち込むという挑戦だ。
具体例を挙げよう。住宅事業では、分譲マンション「LIVIO」のオンラインストア「sumune」を開発。モデルルームに行くのが敷居が高いという顧客の声をもとに、スマートフォン一台で物件閲覧から購入手続きで完結できる仕組みをつくった。移動式マンションサロン「Smart Class」では、モデルルームに足を運ぶ時間がない顧客のもとに専用車両で迎えに行き、VRコンテンツで暮らしを疑似体験できるようにした。いずれも「つくったものを売る」のではなく、「顧客が求める体験から逆算する」発想だ。
オフィス事業でも同様の姿勢が見られる。シェアオフィス「WAW」、すぐに入居できるセットアップオフィス、スタートアップ支援施設「SPROUND」など、多様化する働き方のニーズに合わせた商品ラインナップを次々に展開している。テナント企業の総務部門だけでなく、その先にいるワーカー一人ひとりの声を集め、CS向上につなげようとする取り組みも特徴的だ。
こうした動きの背景には、「大きすぎず小さすぎない組織」だからこそ可能な機動力がある。大手デベロッパーほどの規模はないが、その分、一定のリスクをとって新しいことに挑戦できるサイズ感。同社の企画部長座談会では「常識をどんどん覆し、業界をリードしていけるような総合デベロッパーをめざしていく」という言葉が語られている。
企業理念は「人と向き合い、街をつくる。」。この理念は、マーケットインの姿勢そのものだ。
こうした事業特性を踏まえ、同社が求める人材像は以下の4つである。
高い志を持ち、自主的・主体的に付加価値を創出し、自己成長を追求し続ける人材
自ら課題を設定し、困難にひるむことなく、成果達成に向けてやり抜く人材
現状に満足せず、中長期的な目標で課題認識を持ち、新たな価値創造に挑戦し続ける人材
自分のやり方・考え方に固執せず、組織内外の枠を超えて、積極的に連携・協働し、相手への提供価値を最大化する人材
注目すべきは4つ目だ。住友不動産の「個で突破する」姿勢とは対照的に、日鉄興和不動産は「周囲と連携して相手への提供価値を最大化する」ことを明確に求めている。マーケットインを実現するには、顧客の声を聞き、社内外の関係者とつながりながら形にしていく力が不可欠だからだ。「自分で考えて動ける」だけでなく、「人と向き合いながら新しい価値を生み出せる」人材が求められていると読むべきだろう。
そんな社風を踏まえて、今年のESを見てみよう。
設問は3つ。
設問1:当社を志望する理由を教えてください。(200字以下)
設問2:大学時代周囲と力を合わせ、最も力を入れて取り組んだことは何ですか。(480字以上600字以下)
設問3:自分史を教えてください。(2500字以下)
設問1は短い字数で志望理由をコンパクトに伝える問い。設問2は「周囲と力を合わせ」という条件がついたガクチカ。設問3は2500字という大ボリュームで、自分の人生を振り返る自分史だ。
設問2と設問3はどちらも「あなたがどんな人間か」を深く掘り下げる問いだが、切り口が異なる。設問2は「チームで成果を出すあなた」を見る問いであり、設問3は「人格が形成されてきた過程」を見る問いだ。この2つをうまく使い分けて、自分を立体的に伝えることが重要になる。
以下、各設問の攻略情報を解説する。